前多治見市長の話を聞く

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西寺雅也さん(山梨学院大学教授/前多治見市長)の話を聞く機会に恵まれた。

先日、多治見市の企画部の職員から健全な財政に関する条例について話を聞いていたので、その元になった総合計画がどのようなビジョンのもとにつくられたか、聞く前から興味津々だった。

多治見市は、行政を総合計画によって管理する考え方を徹底させ、市長任期にあわせて見直す総合計画で政策実現を図っているのが特徴。

西寺氏は、地域の持続可能性を維持していくためには、自律的な自治体経営が前提条件。そのためには、市民自治の確立、情報共有化、政策過程全般にわたる参加システムの拡充。多様で重層的な市民活動。市民と議会・行政の信頼関係の再構築のため、明示的な政治、行政が必要だと。

そして、自律的な自治体経営には、
総合計画、自治基本条例、数値目標の制定と達成のツールが必要だと。

政策は、事前にどのようなプロセスを経て決定・実行させたかが、政策の妥当性を考える上で重要で、マニフェスト、議会の意見、職員や市民の提案などがどういう意思形成プロセスを経て確定したかを市民に見えなくてはならない。

う〜〜ん、浜松はまだよくみえないぞ。


時代の流れが速く、長中期の総合計画はいらないのではという不要論があるが、進行管理の徹底により、時代の速さについていくことができると西原氏は答えていた。

浜松市では、今年度から総合計画の基本構想の見直しと平成23年度以降の基本計画の作成に入っていくが、市長マニフェストと総合計画との整合性、市民への説明責任をどうしていくか、しっかりチェックしていきたい。



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