2016年04月20日01:13
子どもが生まれた育った環境に左右されない社会づくりを!≫
カテゴリー │子どもの育ち
裕福だと思われている今の日本、その日本の子どもの6人に1人が貧困状態であるということをご存知でしょうか?「日本にそんな問題あるの?」と思われるかもしれません。
住む家がない、ご飯をまったく食べられない、服がボロボロといった状態におかれている子どもは、親の育児放棄で、日本では決して多くはありません。しかし、病気をしていても病院に行けず保健室の手当てで我慢する、給食費や就学旅行代を払えないなどの子どもが増えてきています。また日本では、小中学校の授業料と教科書代は無償ですが、子どもが学校行くお金はほとんど親が負担しています。給食費、制服、体操服、部活動のお金、学用品など、そして、塾代も。高校はさらにお金がかかります。
特に、母子家庭の81%、父子家庭の91%が就労しているにもかかわらず、ひとり親家庭の貧困率は54.6%と大変高い状況となっています。また、3世帯同居だからといって、貧困はないとは限りません。出産の高齢化で、介護と育児が同時にきたり、離婚した子どもが戻ってきているケースもあります。つまり、親の経済状況によって、子どもの生活が大きく左右されていて、子どもの貧困率は年々増えている状況です。
鈴木めぐみは、平成27年度子どもの貧困についての調査研究と、行政、専門家、市民のネットワークづくりに力を入れてきました。平成28年度も引き続き、調査研究すると同時に、具体的な政策提案をしていきたいと考えています。
「子どもが生まれた育った環境に左右されない社会づくりを!」
貧困は、いじめ、不健康、教育や体験機会の不足、ケアの欠如、学力の低さ、親との時間の欠如、友人関係の乏しさ(孤立)、自己肯定感の低さ、親の精神疾患、親の孤立、家庭での勉強環境がない、家庭内暴力、家族のケア、不十分な食事、家計の苦しさ・不安定さ、劣悪な住居など複合的に影響します。
浜松市でも子どもの貧困への取り組みが始まっています。
主な市の支援
●ひとり親世帯への市独自加算
2人目月額5000円加算、3人目以降1人につき月額7000円加算
●学習支援
生活保護世帯(中区)、ひとり親世帯の子どもたちの学習支援(中区、東区)を始めている。また民間でも、いくつかの団体が学習支援をしているdr。
●スクールソーシャルワーカー(SSW)派遣
教育委員会事業。学校の中に入り、気になる子どもや家庭の支援についてその家庭の背景をしっかりと把握し、子どもの行動の背景をとらえたうえで、学校としてできる支援を考え実践し、学校で無理なことは関係機関とつながる形で支援していく。(平成28年度は、浜松市は10人配置)
浜松の子どもの就学援助率(平成26年度)
小学校 5.85%(2579人)、中学校 7.68%(1608人)
全国平均15.64%より大幅に下回っているが、学区によっては20%を超えているところもあり、地域差がある。
*就学援助
経済的に困っている家庭に、学用品費や給食費などの一部を援助する制度
ネットワークづくり!2月28日
「この指とま〜れ!子どもの貧困・居場所を考える」
子どもの貧困・居場所を考える会に予想を超える40名の方の参加がありました。行政、社協などの関係機関、教育関係者、NPO、個人という多様な参加者があり、子どもの生活に関心のある方が浜松に多いことに、心強く思いました。今後、浜松でのネットワークづくり、支援体制の応援をしていきたいと思います。
当日は、静岡、富士などで生活困窮者支援をしているPOPOLOの鈴木和樹さんから、静岡の貧困状況、貧困の考え方、子ども食堂などの全国の動き、「フードバンクふじ」の活動などについてお話をいただきました。
<話の要約>
浜松の生活困窮世帯の相談件数、政令指定都市中最下位。(平成27年12月) それは、決して困っている人が少ないのではなく、「相談窓口を知られていない」「困っていることを言いにくい」と機能していないのではないかと。
「2つのえん」が大事で、お金のえん、人間関係のえん、どちらがかけても貧困の潜在者となるってことを踏まえて動いていくことが大事。
食の支援は大事。「子ども食堂」は全国的にできているが、事前に、どういう方法でやっていくかを検討していくこと。貧困家庭を指定するのは難しいので、チケット制として、チケットを企業や寄付などで買ってもらい、必要な子どもに無料で渡す方法もあると。食堂は、子どもの状況を見つける場所になる、学習支援と一緒だと有効だ。
●子ども食堂
経済的貧困や親の育児放棄など、さまざまな事情で十分な食事を取れない子どもたちのための「子ども食堂」が全国で広がっている。地域で子ども食堂のような)あたたかい場所があるといったことが、少しずつ貧困の連鎖の鎖を断ち切っていくことができるだろう。
浜松でも6月から子ども食堂を始める動きがあります。
*子どもの貧困や居場所づくりに興味のある方、ご連絡ください。一緒に考え、活動していきませんか?
<めぐみの活動予定>
4月
19日(火)水窪ヒアリング
遠州縞プロジェクト
21日(木)消防新車両披露
22日(金)いもねこクッキー ヤマハ販売会
22日(金)〜25日(月)
はままつシャツ展示販売会(四季彩堂有玉本店)
23日(土)〜24日(日)
ゆりの木通り手作り品バザール
24日(日)はままつシャツ部企画会、はままつ女性会議
26日(火)引越し
27日(水)行財政改革・大都市制度調査特別委員会
27日(水)〜5月3日
遠州縞プロジェクト(遠鉄百貨店の遠州大好きフェスティバルに出店)
28日(木)浜松の福祉を考える会
30日(土)子ども育ちレスキューネット
住む家がない、ご飯をまったく食べられない、服がボロボロといった状態におかれている子どもは、親の育児放棄で、日本では決して多くはありません。しかし、病気をしていても病院に行けず保健室の手当てで我慢する、給食費や就学旅行代を払えないなどの子どもが増えてきています。また日本では、小中学校の授業料と教科書代は無償ですが、子どもが学校行くお金はほとんど親が負担しています。給食費、制服、体操服、部活動のお金、学用品など、そして、塾代も。高校はさらにお金がかかります。
特に、母子家庭の81%、父子家庭の91%が就労しているにもかかわらず、ひとり親家庭の貧困率は54.6%と大変高い状況となっています。また、3世帯同居だからといって、貧困はないとは限りません。出産の高齢化で、介護と育児が同時にきたり、離婚した子どもが戻ってきているケースもあります。つまり、親の経済状況によって、子どもの生活が大きく左右されていて、子どもの貧困率は年々増えている状況です。
鈴木めぐみは、平成27年度子どもの貧困についての調査研究と、行政、専門家、市民のネットワークづくりに力を入れてきました。平成28年度も引き続き、調査研究すると同時に、具体的な政策提案をしていきたいと考えています。
「子どもが生まれた育った環境に左右されない社会づくりを!」
貧困は、いじめ、不健康、教育や体験機会の不足、ケアの欠如、学力の低さ、親との時間の欠如、友人関係の乏しさ(孤立)、自己肯定感の低さ、親の精神疾患、親の孤立、家庭での勉強環境がない、家庭内暴力、家族のケア、不十分な食事、家計の苦しさ・不安定さ、劣悪な住居など複合的に影響します。
浜松市でも子どもの貧困への取り組みが始まっています。
主な市の支援
●ひとり親世帯への市独自加算
2人目月額5000円加算、3人目以降1人につき月額7000円加算
●学習支援
生活保護世帯(中区)、ひとり親世帯の子どもたちの学習支援(中区、東区)を始めている。また民間でも、いくつかの団体が学習支援をしているdr。
●スクールソーシャルワーカー(SSW)派遣
教育委員会事業。学校の中に入り、気になる子どもや家庭の支援についてその家庭の背景をしっかりと把握し、子どもの行動の背景をとらえたうえで、学校としてできる支援を考え実践し、学校で無理なことは関係機関とつながる形で支援していく。(平成28年度は、浜松市は10人配置)
浜松の子どもの就学援助率(平成26年度)
小学校 5.85%(2579人)、中学校 7.68%(1608人)
全国平均15.64%より大幅に下回っているが、学区によっては20%を超えているところもあり、地域差がある。
*就学援助
経済的に困っている家庭に、学用品費や給食費などの一部を援助する制度
ネットワークづくり!2月28日
「この指とま〜れ!子どもの貧困・居場所を考える」
子どもの貧困・居場所を考える会に予想を超える40名の方の参加がありました。行政、社協などの関係機関、教育関係者、NPO、個人という多様な参加者があり、子どもの生活に関心のある方が浜松に多いことに、心強く思いました。今後、浜松でのネットワークづくり、支援体制の応援をしていきたいと思います。
当日は、静岡、富士などで生活困窮者支援をしているPOPOLOの鈴木和樹さんから、静岡の貧困状況、貧困の考え方、子ども食堂などの全国の動き、「フードバンクふじ」の活動などについてお話をいただきました。
<話の要約>
浜松の生活困窮世帯の相談件数、政令指定都市中最下位。(平成27年12月) それは、決して困っている人が少ないのではなく、「相談窓口を知られていない」「困っていることを言いにくい」と機能していないのではないかと。
「2つのえん」が大事で、お金のえん、人間関係のえん、どちらがかけても貧困の潜在者となるってことを踏まえて動いていくことが大事。
食の支援は大事。「子ども食堂」は全国的にできているが、事前に、どういう方法でやっていくかを検討していくこと。貧困家庭を指定するのは難しいので、チケット制として、チケットを企業や寄付などで買ってもらい、必要な子どもに無料で渡す方法もあると。食堂は、子どもの状況を見つける場所になる、学習支援と一緒だと有効だ。
●子ども食堂
経済的貧困や親の育児放棄など、さまざまな事情で十分な食事を取れない子どもたちのための「子ども食堂」が全国で広がっている。地域で子ども食堂のような)あたたかい場所があるといったことが、少しずつ貧困の連鎖の鎖を断ち切っていくことができるだろう。
浜松でも6月から子ども食堂を始める動きがあります。
*子どもの貧困や居場所づくりに興味のある方、ご連絡ください。一緒に考え、活動していきませんか?
<めぐみの活動予定>
4月
19日(火)水窪ヒアリング
遠州縞プロジェクト
21日(木)消防新車両披露
22日(金)いもねこクッキー ヤマハ販売会
22日(金)〜25日(月)
はままつシャツ展示販売会(四季彩堂有玉本店)
23日(土)〜24日(日)
ゆりの木通り手作り品バザール
24日(日)はままつシャツ部企画会、はままつ女性会議
26日(火)引越し
27日(水)行財政改革・大都市制度調査特別委員会
27日(水)〜5月3日
遠州縞プロジェクト(遠鉄百貨店の遠州大好きフェスティバルに出店)
28日(木)浜松の福祉を考える会
30日(土)子ども育ちレスキューネット
この記事へのコメント
もう記事が結構以前のものですのでご覧になっていないかもしれませんが、書かせて頂きます。
貧困のために学生服が購入できず、入学式に出席できない子供がいることを最近知りました。一日の主食が給食という子供がいることも。
政治、行政は一体何をしているんでしょうか。今そんなことを言ってもはじまりません。すぐに対策を講じて頂きたい都思っています。民間では食についてはこども食堂が全国で設立されたりしています。
学生服、学用品等の学校にいくための必需品の手当がなされていません。特に学生服は高いですのでリユース等の仕組みを作って困っている生徒さんを助けてほしいと願っています。生徒さんの負担を増やさない、そういった視点を重視してやって頂ければと思います。
貧困のために学生服が購入できず、入学式に出席できない子供がいることを最近知りました。一日の主食が給食という子供がいることも。
政治、行政は一体何をしているんでしょうか。今そんなことを言ってもはじまりません。すぐに対策を講じて頂きたい都思っています。民間では食についてはこども食堂が全国で設立されたりしています。
学生服、学用品等の学校にいくための必需品の手当がなされていません。特に学生服は高いですのでリユース等の仕組みを作って困っている生徒さんを助けてほしいと願っています。生徒さんの負担を増やさない、そういった視点を重視してやって頂ければと思います。
Posted by keiko at 2016年08月31日 19:31
現在の先生にはご多忙でこのあたりの政策についてはなかなか目が向かない状況なのかもしれませんね。
Posted by keiko at 2016年09月04日 01:56
コメントありがとうございます。
このブログ以降、子どもの貧困については、行政、社協を含めて、関心のある、NPOや個人の方々で、勉強会あるいはネットワークづくりをしています。情報共有していくfacebookのグループも動いています。
そうした中で、情報共有をはかりながら、市内で学習支援や子ども食堂の複数の動きが出てきています。制服や学用品のリユースの動きも、複数の地域で生まれています。
現在、市は子どもの貧困の調査、ヒアリングをしている最中です。私たちは具体的な事業の提案をしていますし、今後もしていく予定です。
よかったから、keikoさんも一緒に活動しませんか?https://www.facebook.com/groups/605920879572593/
このブログ以降、子どもの貧困については、行政、社協を含めて、関心のある、NPOや個人の方々で、勉強会あるいはネットワークづくりをしています。情報共有していくfacebookのグループも動いています。
そうした中で、情報共有をはかりながら、市内で学習支援や子ども食堂の複数の動きが出てきています。制服や学用品のリユースの動きも、複数の地域で生まれています。
現在、市は子どもの貧困の調査、ヒアリングをしている最中です。私たちは具体的な事業の提案をしていますし、今後もしていく予定です。
よかったから、keikoさんも一緒に活動しませんか?https://www.facebook.com/groups/605920879572593/
Posted by megu at 2016年09月04日 07:44
鈴木議員は行動力がおありで良かったです。これから動きが本格化してくるのですね。制服、学用品の類は何とかしてあげて欲しいですね。民間のリサイクルを使う考えもあるようですが、業者による運営では本当に困っている家庭の救いにはなりません。価格が1000円、2000円でも負担が大きいということだからです。一般の方の感覚では安いと思われるようですが、貧困家庭の厳しい台所事情は理解できないようですね。だから、民間業者によるリサイクルではなく、NPO、学校関係、PTAといった方々が学校の卒業生とその保護者、関係者から寄付を募って制服の管理をして頂くのがベストだと思います。寄付を募る際にはそのハードルをいかに低くして、物品を持ってきていただくことに注力することが必要なようです。クリーニング不要にすることは必須かもしれません。制服のクリーニングはクリーニング業者に協賛してもらう、あるいは閑散期に安くサービスをしてもらうようなことを考えたほうがいいかもしれません。あるいは苦渋の選択ですが、クリーニング代だけ持って頂くということも考えられるかもしれません。
こども食堂なども大切な活動ですね。
子供が気後れしないような配慮が大事なのかもしれませんね。食事の材料等は畑を趣味でやられている方から分けて頂くことはできそうですよね。
私ができることは全国の情報を探してその中から役に立ちそうなこと、良さそうなものをお知らせすることだとおもっています。
先生のご活躍を期待致します。一方的に書きまして申し訳ございません。
こども食堂なども大切な活動ですね。
子供が気後れしないような配慮が大事なのかもしれませんね。食事の材料等は畑を趣味でやられている方から分けて頂くことはできそうですよね。
私ができることは全国の情報を探してその中から役に立ちそうなこと、良さそうなものをお知らせすることだとおもっています。
先生のご活躍を期待致します。一方的に書きまして申し訳ございません。
Posted by keiko at 2016年12月23日 03:41