女性の4人に1人がDV被害
女性の約4人に1人は夫等からの暴力の被害を受けたことがあるというショッキングなデータが最近発表になった。
「男女間における暴力に関する調査」報告書/内閣府男女共同参画局
今日も、私のところに「夫からの暴力」(DV)の相談の女性が見えた。ここのところ、DVに絡む相談が後を絶たず、4人に1人という数字を実感する日が続く。
DVには「なぐる」、「物をなげる」などの身体的暴力のほかに、「おまえはバカだ」「子どももまともに育てられないくせに」などの言葉による「精神的暴力」、親や友人と付き合わせず行動を制限する「社会的暴力」、生活費を渡さない、働かせないなどの「経済的暴力」、性行為を強要したりポルノを見せるなどの「性的暴力」もある。DVは、これらの様々な暴力が複雑に絡まっておこり、、被害者の安全や尊厳を踏みにじっていく。
被害を受けている方は、「私が悪いから」「私がもっと気をつけていたら」「わたしがちゃんとしていれば」と自分のせいにしがちだが、DVはふるう側の問題で、暴力という行為で、相手をコントロール、支配をしていくのだ。
そして、暴力をふるう現場を見た子どもも同様に被害者だ。
「なぜ逃げないのか」と簡単に言うけれど、被害者にとって実は簡単ではない。
子どもを抱えた女性が経済的自立していく難しさ。
今度こそ変わってくれるのではという期待と子どもの親だからという思い。
そして逃げたことがわかった時の仕打ちを想像すると、逃げることを躊躇してしまう。
暴力が繰り返されることで、恐怖と絶望感に打ちのめされていき、逃げるエネルギーも
なくなってしまう。
平成16年法改正で、市町村でも「配偶者暴力支援センター」が設置できるようになったが、
浜松市では「考えていない」とのこと。
DV被害者のサポートは、身近なところで、こまやかにしていく必要があるので、やっぱり市レベルで
の設置が必要だと思う。
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