市も倒産する時代

megu

2006年06月28日 21:14

北海道・夕張市の財政が破綻し、いわゆる民間企業でいう倒産状態になり、
「財政再建団体」の申請をしたとの報道がされている。
第2、第3の夕張市がでてくるのではと言われている。

「自治体は倒産しないから」と言う時代は、終わりを告げたようだ。

民間企業が破産した時は、債務の返済を一部免除するのが普通なんだけど、
地方自治体には今のところ免除はない。
          ただ、今国は「破綻法制」の導入準備を進めている。

今回、問題になっているのは、予算書や決算書に記載されない「一時借入金」の存在だ。

「一時借入金」とは、当座の資金を用意するために金融機関から受ける短期の融資。

夕張市では、一時借入金の返済のために、他の金融機関から借りるという「自転車操業」をしていたようだ。表面上は黒字決算が続いていたため、破綻するほどの状況だとはとらえられていなかったらしい。 
それにしても、市も議会も北海道もチェックできなかったとは、お粗末なものだ。

浜松市はどうなのか、調べてみました。

今年度の浜松市の一般会計予算は約2400億円で、

昨年度の一番多い時の一時借入金額は約170億円。

今年度、一時借入金の利子分の予算は、2500万円を計上している。


どの程度が適切かどうかは、もう少し勉強しないとわからないが、
夕張市のような状態でないことはわかった。

これまでの財政チェックでは、一時借入金に注目していなかったので、これからは
一般会計の一時借入金だけでなく、公社や財団の会計にも注意していきたい。

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